ベトナムで大雑把なトラック運転を避けたい場合には最適な場所です。多くの旅行者は、東海岸に沿って旅行をし、ビーチや山が好きな人は、観光スポットを求めより広大な北部に向かいます。中心の山岳地帯は北部の山々の綺麗な景観に溶け込んでおらず、山のいくつかは枯れきっていますが見るものはこれだけではありません。壮大な滝や霧で覆われた山、広範囲にわたる集団居住地があり、カンボジア西部の国境に向かうと、高くそびえ立つ山々や高原が広がっています。アンナン山脈や国道一号線の中心からハノイと北部に向かい細く伸びるダナンまで広がる中心部の高山があります。この地域の栄養豊富な土壌がコーヒーやお茶、ゴム、絹や広葉樹など自然の資源を生み出しています。

全ての高山がそうではありませんが、経済計画で植地用の場所とされている場所もあります。サイゴンの怠けた大富豪やフエの貴族狩りが行われた中で、原生林には生き残ったゾウや熊、テナガザルなどの野生動物が生存しています。

多くの登山者や観光客の主な目的はダラットに向かうことで、その途中で見えるかつてのフランス領の山は遠目から見ると霧がかっておりかなりロマンチックに見えます。都市そのものは心地よい気候で、見るだけでも楽しめる植民地時代の建造物や、写真映えするバイク、フルーツと野菜が山積みになった市場など魅力にあふれた地域です。

ダラットから北に向かい、少数民族村を囲む透き通るような水が、美しいダクラク省まで続きます。そのあとは広大でひらけた景色よりも、観光地に人気がある高山の街が連なります。最初に見えるのはバンメトートという街で、その広い土地を考えると驚くほど混雑する場所です。都市そのものはあまり観光するところではありませんが、周囲にある少数民族村は見応えがあります。緑道国立公園への入り口でもあります。

ブレイク空港から北部は観光地としては適していませんが、魅力的なジャライ族とバナール族のような少数民族村が存在します。さらに北上するとコントゥム省が見えます。3州の首都の中で最もずば抜けて魅力的でリラックスした雰囲気がある場所です。中心都市から3つのバナール村に向けて夕方に散歩に出かけたり、かなり距離はありますが、他のいくつかの少数民族を渡り歩くこともできます。

ジャライ族とバナール族の居住する場所は、少数民族の住む高山が多く集まる場所です。

俗世から切り離された高山の住人が印象的で、現地で作られるボンボン帽子、スカーフ、羊毛のジャンパーは保温性に非常に優れており、その地域での旅行ではこの村の観光は確かに記憶に残るものとなります。しかし、多くの民族がハノイとの合併により、村の個性を保つことに苦戦しています。各国の政府や人権グループ(再統一についての記事をご覧ください)からの批判が21世紀の変わり目から出ており、政府の民俗村とハノイとの合併には批難が集中しています。少数派の権利問題についてには敏感で、ベトナム政権は1993年にこの地域のみで外国人を受け入れました。私たちが主要都市を自由に旅行している間にも高山にある少数民族村への旅行が難しくなる可能性があります。ほとんどの場合、民族村へは地域の観光局を通す必要があります。(気前よくお支払いを)どの地域でも現在の規制、特に村での宿泊については今一度確認を行ったほうが良いでしょう。

高山での体験はいつ訪れるかによってかなり変わります。11月から4月までは乾季です。このときは豪雨が中心部から離れた村にアクセスできなくなるほど降る時期ですが、最も雰囲気が良い時期である湿度の高い5月から10月に行くと良いでしょう。